妊娠中の花粉症対策 予防が大切

原因となる花粉

 花粉は一年中飛んでいますが、植物によって花粉飛散のピークが異なります。頻度の多いものとしては、スギやヒノキ、イネ、ブタクサなどがあります。
 2月から3月にかけて花粉シーズンのイメージがありますが、この時期に飛散するスギとヒノキの花粉によって影響を受ける方が多いからです。

気象庁の花粉情報

 天気予報での花粉の飛散を予測には2つの方法あります。1つが夏までの天候をふり返ることによる、翌シーズンの全体的な花粉飛散量の予測です。シーズン中に飛散する花粉がどれくらいの量になるのか、統計的に予測します。そして、2つ目が花粉シーズンの1日あたりの花粉飛散予測です。 予想の時期を知って予防対策することが大切です。

 

 

天気とどのような関係があるのか?

晴れて乾燥している洗濯日和のような日は、花粉が良く飛びます。風が強い日は花粉が舞いやすいです。
雨の日は花粉が雨で流されることで飛散しにくいですが、雨上がりの翌日は、流れ落ちた花粉も乾燥して再び空気中に舞ってしまうため注意が必要。

 

花粉症の基本的な対策

 花粉を「体内に入れない」「室内に持ち込まない」の2つがとても大切です。
具体的には、洗濯物は室内に干す、窓を開けっぱなしにしない。
鼻の穴にワセリンなどを塗り花粉を付着させることも有効。
マスクや帽子、さらにはメガネ(もしくはゴーグルがお勧め)など顔に近い部分は、できるだけ体内に花粉を入れないようすること。
家に入る前には、できるだけ花粉を落とすこと。服も花粉が付きにくいサラサラとした素材なども有効。

 

花粉症の予防

花粉症はアレルギーによる炎症で、花粉症の症状は身体の免疫バランスの崩れが一つの要因であると考えられています。
腸内には全身の70%ほどの免疫機能が備わっているので食事も大切。
近年、舌下免疫療法として根治を目指す方法もありますが、即効性はありません。アレルギー専門の医師の指導を受けて時間をかけて取り組む必要があります。花粉症の舌下免疫療法は6月から12月の間におこなわれます。

 

内服薬

 花粉症に関する抗アレルギー薬など良いお薬が出てきていますが、内服薬はあくまでも対処療法です。
 日本で使える抗アレルギー薬の添付文書では、妊婦には避けることが望ましいか、有益性上回る場合に使用してよいのどちらかです。妊娠初期の3か月までは胎児の臓器形成の時期ですので、できれば内服は避けることをお勧めします。

 

妊娠中の花粉症対策は、先ず上記の予防対策をしてください。 それでもなお症状がつらくて日常生活に影響がある場合は、医師と相談の上内服薬をご検討ください。
 

以上の条件で安全性が上回ると考えられる点眼薬、点鼻薬、抗アレルギー薬

 

それ以外の妊娠中の花粉症に使われることがある内服薬

 漢方薬  

 

 

2021年 花粉飛散予想

日本気象協会ホームページ2021年予測(2020年12月09日発表)からの抜粋です。
https://tenki.jp/pollen/expectation/

 

わたなべ医院,東松戸分院,産科,松戸市,乳児健診,無痛

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